代表からのご挨拶

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代表からのご挨拶

国連NGO国内女性委員会は、日本が国連に加盟した翌年1957年に創設され、今年は66年目を迎えます。当時の参議院議員市川房枝、国連総会第3委員会初代代表となる藤田たき等、戦前おもに米国で民主主義を学んだ女性たちの尽力により、国連総会日本政府代表団に「民間の女性」を推薦する委員会としてスタートしました。
設立の趣旨に、国連憲章に示された目的を実現するため、「国連総会および国連関係の国際会議等への女性の参画を強める」と明記され、以降,当委員会の推薦する民間女性が日本政府代表団の一員として国連総会第三委員会(社会・人道・文化)に出席し、NGOからの要望を反映させる機会を持ち続けてまいりました。
私自身、第67回・68回第三委員会において、ジェンダー平等や子どもの権利等に関する日本政府のステートメントを発表し、また対話セッションへの参加等を通して、他国に例をみない「民間女性の参画」の意義を強く実感いたしました。
毎年12月に外務省との共催により第三委員会の報告会を行っています。昨今の世界情勢に鑑み、国連の平和構築への道のりは険しいと言わざるを得ません。しかし私たちは、対話の場である国連の尊厳と、加盟193か国の良心と理性に希望をたくし、「誰一人取り残さない」社会をめざして、市民社会の女性たちの声を国連へ届ける努力を惜しみません。
皆さまのご支援、ご鞭撻を今後ともよろしくお願い申し上げます。

2023年4月25日
国連NGO国内女性委員会委員長 鷲見八重子